ベルギー

ベルギーの移民プログラムについて

ベルギーにパートナービザ(コハビテーションビザ)で移住すると移住後に必ず受けなければならない移民プログラムについてあまり情報がないので体験をもとに書いていきます。

私がオリエンテーションを受けたのはベルギーのオランダ語圏であるフランダースというエリアです。
どこのエリアで受けても同じようで、そのあとベルギー内の住むエリアが変わっても問題なしとのことです。

2022年に聞いた説明を元に書いていきます。内容が変わることも多く担当者も混乱しやすいようなので参考程度に読んでいただければと思います。

移民プログラムとは

移民プログラムはベルギー人以外の方がベルギーに移住する場合受けられるサポートです。

ソーシャルオリエンテーション、語学サポート、就職支援を含め3つあるようです。コミューン(市役所みたいなもの)へ行き移住の手続きを済ませると手紙で案内がきました。

電話で予約していつから授業を始めるかの手続きをしに行きます。

2019年から移民プログラムの制度がガラリと変わったようです。そのため以前は希望者のみ受けていたものも、条件によっては必須となったようです。放置しておくと罰金を払うことになったりもするようです。

また、コロナの影響もあり一部オンラインでのクラスも行われるようになりました。2023年現在ではコロナの影響も無くなってきており完全オンラインクラスは無くなってきているようです。

ソーシャルオリエンテーション(Maatschappelijke Oriëntatie)

ソーシャルオリエンテーションではベルギーでの歴史や文化、また仕事や教育、家族についてなど11のトピックを学びます。2019年から目まぐるしく変わったようで先生も法律関係など定かではないことも多いようでした。

またもうひとつの重要な目的として、移住してきた町で孤立しないための友達づくりのためでもあるようです。

授業ではプレゼンテーションをおこなったりします。
オンライン化が進んでいるためかGoogleアカウントを発行してもらえ、それを使って宿題を提出したり、オンラインクラスに出席したりできます。
そのためかPCかタブレットを持っている必要がありました。(持っていなければ貸してくれます)
Googleのツールがオランダ語だったりするので少し混乱しますがgoogleが自動翻訳してくれます。

期間と頻度の例

私が受けたものは週に3回あり、そのうち1回はオンラインで行われました。また毎週宿題が出されました。

授業は6週間で全16回授業がありました。その後一回テストを受けて合否を判定されました。選択形式なので落ちる人はほぼいないようです。

オリエンテーションの言語

オリエンテーションは英語で行われました。

他にも言語はあるようです。トルコ人の移民の方が多いからなのか、トルコ人の方はトルコ語のクラスがありました。

必須か?

私の場合は必須でした。ただ忙しかったりもしたので事情を説明したところ延期可能でした。

費用

なし

語学プログラム

私はオランダ語圏だったため最低でもA2レベルのオランダ語の力を学ぶ必要があるようです。地域によってはフランス語を学ぶのかも。

オランダ語を学べば学校にいったり、スポーツのコミュニティに参加できたりボランティアに参加できたりとベルギーでの生活の幅が広がるよと説明されました。
ソーシャルオリエンテーションに通う多くの人がソーシャルオリエンテーション後にオランダ語のコースを受けることが決まっていました。

オランダ語学校でも友達ができやすいです。

期間と頻度の例

結構ライフスタイルに合わせて選べるようです。短期集中型やゆっくりのんびり受けられるコースがあるようです。

ただその時々で結構変わるようでした、また語学は対面の方がいいという理由からオンラインコースはその時にはなかったです。

どうしても時間が合わないなど相談していた方がオンラインコースへ移ったりしていたので開始する時期によって結構変わってくるようです。そのためなのか途中からクラスに参加する人や途中からいなくなる人も多かったです。仕事が決まってこなくなった人もいました。

必須か?

こちらはEU圏外の人は必須で授業を受けなければならないようでした。ただ欠席はしやすかったです。ソーシャルオリエンテーションは休むのはきちんとした理由がないとNGでした。

費用

30ユーロほど支払いました。料金には教材と受験料、コピー代などが含まれていました。

VDAB(求職支援)

VDABは日本のハローワークのようなもので仕事探しの手伝いをしてくれます。

パートタイムなどの求人も紹介してもらえるそうです。また就職支援のスクールに無料で通うこともできます(ベルギーで求人数は多いけれど、応募者が少ない業種のみ)。交通費や子供の保育園代などはスクールに通っている間はでるようです。教材費等は別途かもしれないです。

必須か?

仕事を探しているかに問わずVDABのWebサイトに期間内に登録する必要があります(何か理由があって働けないなどあれば不要かもしれませんが。)。
うっかり放置しているといついつまでに登録しないと罰金を払うことになるというメールが届きます。既に働いている場合がどうかは不確かです。

登録した際にいろいろなチェック項目があり、うっかり相談したいみたいな項目にチェックしてしまったのか面談も強制的に予約されました。他の人は面談無かったりしたので、登録時になにかすると面談しないといけないのかも。

面談では仕事の相談や、今は探していないなど現状を伝えて終わりました。

担当者が一人つく

移民プログラムの手続きをしにいくと担当の方とオンラインでの面談の予定を組まれました。あなたの味方だから困ったことがあればなんでもこの人に相談してねとのことでした。

例えば授業についていけないだとか、お金がないから今すぐ働きたいだとかなんでも困っていることがあれば相談していいようです。コミュニケーションは英語で行います。

特に困りごとはなくともソーシャルオリエンテーション無事にテスト通ったね、とかメールで連絡が入ってくるので困ってないよ的な返信をしたりやりとりがあります。

おわり

ベルギーでこれから暮らしていく中で重要なことを学べたり、支援してもらえるので移民プログラムには本当に助けられています。